吉増剛造さんについて

吉増剛造さんについての個人的な記録

吉増剛造さんについて⑪

 

2018年12月

吉増剛造さんの映画『幻を見るひと』が国際映画祭で10冠を受賞され、東京で公開されていると言う情報を目にしていた。

 

 

それから9ヶ月。

突然の"札幌上映"と言う吉報が舞い込んできた。上映のわずか2週間前!

東京以外では初となる、一夜一回限りの特別上映会。ラッキーな事にその日は仕事が休みの日だったので、すぐにチケットを買いに走った。

 

 

2019年9月20日

シアターキノの赤い小さなシートに(正座している気持ちで)坐り、ここに居る人たちは皆、間違いなくわたしと同じ一面を持った人たちなのだと、去年のトークイベントや、一昨年のライブ会場でも感じた静かな喜びがあった。

映画『幻を見るひと』は、誰もが言う様に井上春生監督による圧倒的な映像の美しさが、吉増剛造さんの年輪の豊かさを更に高めていた。

上映終了後には、支配人より「今回の札幌上映については、吉増剛造さんもとても喜ばれていました」と言うお言葉があった。

わたしは吉増剛造さんの知らない所で、吉増剛造さんによって幸せを与えられている。

そして、憧れという終わりのない愛のかたちに生かされ続けている。

その後、ずいぶん後になってから井上春生監督のご好意で、何度か本編を観せて頂く事が出来、ご縁を得た事に感謝の気持ちでいっぱいである。

 

 

 

 

 

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